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死者のためのヘブン

Candy coletteのお手伝いで
女子の楽屋を覗くと
彼女はまだだったけれど
ひとり気になるひとがいる

あれ?
見たことのある顔
人形系の誰かだ

プログラムを見ると
ヒトガタ、ぜったいこれだ
eucalyさん(スペルあやしい。ユーカリさん)

過去に会ったことあるひとだけど
誰か定かに思い出せない。
でも敢えてヒトガタとのことばをつかうなら、
何かあるはず

黒子覆面で顔を隠して現れた彼女を
正面前列でじっくりみる。
出だしから支配しにくるような絶対性を期待していたが
まだそこまでのものはない。

演目は全身黒づくめの彼女が所持していた赤いモノが
命をもっていく。


演じおえたあとで
お互いに顔だけ覚えてたので
名前から受け渡しをする。

一日の全部がおわって
ほとんどだれもいなくなった都庁でふたりで座って話す。

あれは死神なの。
人形に、いのちを与えて
それを奪い取る

死神か…、
そうきくとすっと入る

人形が物に還るところまでを
在る意味でまっすぐに受け止めるひとつの在りよう

その前に形に命を与えることもした

そして
「出してみたら一次審査に通っちゃったんだけど
これは途中まで(故)岡本(芳一)さんと作ってて

それをそのあとを自分でつくって

今日は岡本さんの為だけにやったの」

ただ一人の死者のために
ヘブンアーティストの二次を演じた人は
きっと彼女がはじめてなんじゃないのかな

再度演じるかは
わからないという

演じ終わりに
モーツァルトのレクイエムを鳴らすそれに
おそらく結果的にたったひとりの
これが受け止められる人として

ここに立ち会えてよかったと思った



by a-avenue | 2011-09-10 02:06 | 人形演劇について

手回しオルガンの木の音色 まちからここから www.temawashi.org
by a-avenue

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