カテゴリ:まちの人と( 16 )




ルディととしさんの手風琴バチガルポ

ここ横浜の開港記念の週末だった

石川町で手回しオルガンの演奏をしていて
ひとりの女性と出会います

「私も持っているのよ、風琴よね」

そうおっしゃられたから、小型の紙腔琴を指すかと思ったら
紙腔琴wikipedia

話をお伺いしていると私のオルガンよりすこし大きいくらいの
古いドイツのものだという
楽譜ではなさそうなのでおそらくバレル

「亡くなった主人がとても大事にしていたの
譲ってほしいという人もいたけど100万でもだめだって
絶対に手放さなかったの
今は押入れの奥にしまっているからもう鳴らないかもしれないけれど」

それは見てみたいですというと
「よかったらさしあげるわ。あなたのような方に使っていただけたら」

でも奥から出せるかどうかわからないから
もし出てきたらご連絡を下さるということで
その日は別れると、三日後にご連絡を頂き
音は出るのでよかったらどうぞ、とのこと

そんな思いかげない話だったのだけれど
おとずれてみることにして

お伺いしたのは東麻布の完成な住宅地
置物のようにかわいい猫のチャコちゃんと暮らすとしさん。
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見てみると小型のバチガルポで
もっと大きいのを予想していたが、頑張れば一人でも持ち上がるくらいの。

ご主人は、ドイツの方で
まだドイツが東西に分裂していなかった頃の東ドイツに生まれ
西ドイツに育って
としさんとは東京で出会い、アメリカ大使館のそばで一緒にお店を開いていて
「よくお店でこのオルガンをひきながら、帽子を持ってまわったのよ」

いつも人がいっぱいのお店だった
そんなアルバムの写真で出会うご主人に はじめまして と音無くあいさつ
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私も自分の写真を持っていっていて、
北海道でオルガンを作った時の話をしたら
「よかったわ。やっぱりあなたにもらってもらえてうれしいわ」

いろんなことが偶然で
横浜の開港記念日に元町で弾いていた
元町の外人墓地にあるというご主人のお墓
お墓参りの帰りに元町で出会えたこと
譲りたいという電話は須藤オルガン工房に行く道中にうけた
須藤さんに話すと、「修理はここに持ってきていいですよ」
ドイツもすこしつながっている

ご主人との楽しかった日々と彼が大切にしていたオルガン

きっと誰に売ってと言われても値段はつけられなかったんだろう
その気持ちはわかる気がして
受け取った託された想いをどう形にできるだろう

曲奏でられるように・・・

としさんのご主人の名前はルディ
ルドルフ・ルディ・ベルンスタイン

お墓は元町外人慕地の
入って手前の列の一番左にあるという
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by a-avenue | 2014-06-06 15:00 | まちの人と | Trackback | Comments(0)

ぽっぽっぽっぽ

函館で
夏に手回しオルガンを見たうちのこどもがね・・・

そんな話をしてくれたひとがいて。
まだ幼稚園のお子様がいて
そのおこさまが


自分のおうちの、車のおもちゃの前側に人形を二個のっけて
そのうしろで手をくるくるって回して

「ほら、ぽっぽっぽっぽだよー」

ってやってみせてくれるんですよ



それは手回しオルガンを回してるつもりなのだって^-^


 ぽっぽっぽっぽ、ってシャボン玉ですか?
 と尋ねると



手回しオルガンの音だと思います。
ぽっぽって鳴るから




なんかすてきにかわいい

ぽっぽっ♪
ぽっぽ♪
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by a-avenue | 2014-04-14 15:00 | まちの人と | Trackback | Comments(0)

あと3人

大道芸の終わり
道にたつ今日の終わりを
どこまでにするか

時計をみて決めるときもあるけど
あと3人投げ銭くれる人が通ったら
とか
あと1人って思う日もあるけど

あと3人、にすることは多いかなぁ
ただ過ぎる人じゃなくて
何かを交わす人で数える

3人通るまでだと
もうひとつの時間がおこる

最初の1人が、親子連れ
赤ちゃんを抱えたお母さんとお父さん
ほんのちょっとだけ通り過ぎたあとすぐ止まって
お父さんだけもどってきた。
四角いおかねをくれる
居た甲斐ってうれしい

それから
通り過ぎてわりと行った後
やっぱりって思ったのか戻ってきてくれた人。
こういう人、ときどきいて
けっこううれしいのです。
通り過ぎたことも戻ってきてくれたことも知ってるから

3人目
この道にはめずらしく
ひとりで歩いている紳士。

すこしえがおとどけて
彼はすこし立ち止まって
気持ちくれたあと、行こうかなってしてから一呼吸
「もう一曲、きいていってもいい?」
うん
「なんか、ちがうの弾いてよ」
星に願いを

男の人は聴きながら
オルガンを見るでもなくて
ひとり運河の方の夜空を見ながら
何を思ってるんだろう。

とくに話したりせずに
ときどき風が彼の風景の先に向くときだけ
しゃぼんだま飛ばす

一曲終わってまだそのままでもう一曲
きっとこのくらいで最後かな、大きな古時計を最後、ゆっくりと。

その終止符に
「満月なんだな」
空に向けて彼が言って
「山でみると月、もっと綺麗なんだよ」
こちらを向く。
  山の生まれなんですか
「ううん。群馬。単身赴任で来てるんだ」
  群馬だとけっこうちがいますね
「ぜんぜん違うよ・・・」
  週末もどったりしないんですか
「帰ろうと思えば帰れるけど、、、
また戻ってこなきゃいけないから、帰らないようにしてる」

「いろんな人生があるよな」

深く言って
立ち去る背中にもう一曲届けながら

立ち止まってくれたときから
もっといえば近付いてきたときからたぶん
今日はあなたに会うための日だったと思った

そういう人にときどき出会う
二日に一回か三日に一回くらい

きっとおたがいなんでかことばでは言えない
でもこの音がひつようだった
ここで出会うことになってた

予告なく街にたっているときはいつも
こちらからは名乗らない。

私は誰かじゃなくていい
この音は町だったり、ただ記憶や時間であればいい。
もしもう一度会いたいと探すなら
『キノ』という形じゃなくて
それがなんだったのか
あなたの中のそうだったものをさがして

そう思って立ってる

帰りながら彼のことをもう一度思って
そのことのもうひとつの意味に気付いた。

私の前で夜空をみつめる彼の横顔は
人に見せる顔じゃなかった

語りかけた彼の言葉は
『私』に話したわけじゃない

じゃあ固有名詞じゃない私に話かけられてゆくのはなんなのか

あ・・・
さっき抱えたこの記憶は
私の記憶じゃないんだ・・・

すこし震えるほどに自覚した

【町になりたい】それは言葉としては
以前から使っていたしそう思ってた

町になってるってこういうことなんだ
ってことに はじめてあたった

そうしたらこの体で抱いたこの記憶すらも、
それは自分の記憶じゃなくて町の記憶で
だけれどここに入っている


ああ・・・それで
この先どこへいくんだろう

しずかにこの町で目をとじた
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by a-avenue | 2013-01-26 23:00 | まちの人と | Trackback | Comments(0)

岩手の人たち

カメラ係じゃなくてピエロ係なので
あんまり撮れてないけれど

園長先生、園歌への想いを話す
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なんていったとおもう?あたりまえだ!って
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震災の話でも
みんな強い笑顔

新聞にのってるよーっていわれた
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上々颱風
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大漁旗をあげてくれた!
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岩切章悟と
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軽トラの金野さん
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遠藤一郎さんたちの『未来へ号』の旅立ち
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仮設で陽だまりでヒマワリと梅干とミニサーカス隊の仲間の佐藤陽香ちゃん
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道で
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一本松
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壁に
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by a-avenue | 2012-08-02 00:11 | まちの人と | Trackback | Comments(0)

さくらのころに

朝起きて窓をあけたら
桜が咲いててお祭りだった。


今日は自由が丘のさくらまつりで
てまわしオルガンの演奏をする予定になっていたけど
ちょっと早く起きた

あったかい

春の一日


窓の外のお祭りの公園に顔をだす。

 オルガン弾いてもいいですか?

こころよくむかえいれてもらって
オルガンをひいてお茶とお酒と焼きそばをもらった。

とっても春、とっても大道芸。
ムーミンのことばが浮かんでくる
「春になって、おめでとう。」


この公園で三曲弾いて、自由が丘にむかう。
もしかしたら誰かそういう人に会うかなと思っていたけれど
やっぱり一人お会いしました。

石川さんをさがしているひと。

ブログのお知らせいただいたのでご紹介
http://ameblo.jp/pippara/day-20120408.html

午後に出会って
夕方にもう一度会った時には
さっきの写真を焼いて贈ってくださって
うれしかったです。

ありがとうございました。

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一日中
そこらでくるくる

最後はスペシャル!
マイムの友人と突然コラボで
ちょっぴり不思議なオルガンで動き出す人形や 
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(まなおちゃんです)

こどもたちに大人気の風船作りのおにいさんといっしょに♪
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(大道芸人セイヤです)

この写真は大道芸の友人Nさんからいただきました。ありがとー。
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by a-avenue | 2012-04-08 23:58 | まちの人と | Trackback | Comments(0)

冬至に出会う

今宵であったひとたちの中から
日々にきえてゆくものだけれど
今夜は冬至だからちょっぴり書き留めておこうか



「どこからきたの?」
ってきいてくれたおじさん。

なんか、いい質問だなとおもった。
旅芸人の存在を
いまだけそこにあるものと
してくれているもの。



手をつなぐ恋人たちの女の子のほうが
「すごいね、夢を与えてるんだね」といいながら過ぎていった

いまここで描いているのは
夢なんだな・・・



たちどまって聴いたあと
「私、今日、誕生日なんです…」っていった
ひとり歩きの女の子。

バースデーソングはすぐには出なかったから
入っていた曲を回してもらって贈りもの

おめでとうございます
よい一年になりますように
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by a-avenue | 2011-12-23 23:21 | まちの人と | Trackback | Comments(0)

冬至に想う

冬至になりました。

東京では、日の出が朝の6時46分ごろ、
日の入りが夕方の4時33分ごろで、
昼の長さは、9時間47分くらいです。

冬至前夜の投げ銭に柚子をもらってちょっぴりうれしかったけど、
今夜の投げ銭にカボチャが丸ごと入ってきたらどうしようかを
すこし本気で心配しました。

そうだ!
そしたらシンデレラになって、
カボチャの馬車を作ればいいんだ!
 (『DIY的シンデレラ』 序章 より)

物語を書いている場合ではありませんが、
カボチャの馬車の馬って何から作るんだろう???と悩んで調べたら、
ネズミから作るらしいです。
最近ともだちのうちにネズミがでるんです。ちょうどいい?


ただ・・・
そしてこの物語の理不尽なところは、
ネズミを馬に変えるにあたり、
最初から馬だった馬を御者に変える点につきます。

・・・じゃあ馬のままにしておけばいいのに・・・

きっとお馬さんは、元ネズミが御者だといやなのね。


シンデレラストーリーなのにカーストだわ。。。
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by a-avenue | 2011-12-23 23:14 | まちの人と | Trackback | Comments(0)

投げ銭に柚子

この頃は手廻しオルガンの季節です。
と、勝手にそう思っているので
よく街かどに立っています

いろんな人と会うけど
日に何人かは印象の強い人がいて
夜が明けてから振り返ると
でも思い出せない

そんな一期一会です

たとえば今日の

最初のおきゃくさんは
駅前に歌うたいがいたので
場所を変えて汽車道へ、
そこではじまる前から興味深そうにみててくれたひとたち

途中のおきゃくさんは
ギターを背中に抱えたおにーさん
「アコースティックですか?」って声をかけて
パンパシで弾いてきたあとって
急にピアノが出れなくなってかわりにギターって話をすこしして。
いい音で弾きそうな空気の人でした。

それから今夜の最後のお客さん
旅人かなぁ
違うかなぁ
リュックを背負った女性で
何曲か経って
リュックから真剣そうに選びながら
投げ銭とおせんべいを四枚と
それから柚子ひとつをそっと置いてくれました

あ…、あした、冬至

そういえば知ってた
そういえばそうおもってた
だからこの頃立ってたんだって思い出した

二度前の夏至のころに
この国では初めて手廻しオルガンをききました。
その裏側の季節。

だから廻して過ごす気でいた んだった

そんなことも忘れながら
今日を生きているのです

 冬至ですね うれしい ありがとうございます

と言って。

明日の冬至の夜は廻した後は柚子湯にするよ
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by a-avenue | 2011-12-22 23:09 | まちの人と | Trackback | Comments(0)

よい一日

大道芸をしていたら

 今日は、いい一日ね

って、見ていた初老の女性が しずかに言った



ああ
それだけでいいです

そうなりたい



いい芸ね じゃなくていい

いい一年だった とか 
いい一生だった まで 

いったら行きすぎで。 



名前なくていいから
流れる時間になれるかな

町の風景でいたいな
あなたの時間でありたい


ここに 


ここで
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by a-avenue | 2010-09-17 02:57 | まちの人と | Trackback | Comments(0)

ことばであるように

お金なんだけど投げ銭は

ありがとうとか
会えてよかったとか
がんばってとか


きこえるなにかを


だれがここで
立ちどまったつかの間のその姿を
受け止める

ただそれだけのことへ
その意味を受け止めるそのものであるように


そこでのことばを
音も無くかわす




ほらすぐそこの

雑踏のほんの先
あの角のむこう

まだまだっていつも思うけれど
いつもそこにたちたいよ


街の
想いであるように
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by a-avenue | 2010-09-17 02:42 | まちの人と | Trackback | Comments(0)

手回しオルガンの木の音色 まちからここから www.temawashi.org
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