カテゴリ:オルガンブックを作ってみよう( 5 )




穴あけの刃の角度

もはやこんなことを聞いてたのしい人が
今日本中に私以外にいるのでしょうか。

しかし書きます。
たのしいなーっておもったら
ともだちになってください^^。

ずっととっておくので
たとえば22世紀になって
見てくださっている方へ。

もしだれもまわりにいなくて
この国でオルガンがつくりたくなったら
作り手ではない私のきいた話です。
肝心なことは書いていないかもしれないけれど
どうぞゆっくりみていってください。

オルガンロールでもブックでも楽譜から一から作ろうとすると気付くのですが
オルガンロールやブックって
楽譜と反対なのです

楽譜だと右書きっていいますか?
左から右に書いていく。
だけどオルガンのよみとり機構は
右から左に書いたものを読むので

そう考えると

裏から穴あけるのか・・・?

っておそらく自分で手を動かしたら一度はおもいあたるはずです

複写の場合は表に線をひいちゃうときれいじゃないし
midiから落とす場合に鏡像を表側に落とすのはなかなかに頭の体操です。
(裏からなら逆に正像で落とせばいい)

なのでP.BOUWさんも谷目さんも裏からとの答えで
でもP.BOUWさんによると
「だけどオランダの人は表から書いて、穴も表からあけるんです」


とのことでした。
ここでP.BOUWさんからのアドバイスは
「どちらからあけてもいいので、
曲の先端側が刃が斜めの方(とがってるほう)になるのがいい」

つまりこの写真ならば
曲の先端側が写真の右手側にくるように。

d0179447_1524168.jpg


なのでこの写真は表からあける場合になってて
裏からあける場合は刃をうらがえしに入れ替えるといいです

推測ですが刃がとがってる方が切れがいいので
音のたちあがりを重視するのかなと思います。


ところで
ピッチとかは国や作り手によってまちまちなのに
どうして五線譜と逆から読むような楽譜の作りは
各国共通なのでしょうか?
とふと疑問。

これは逆だった場合の楽器を想像して弾こうとしてみると答えに触れる気がします。
ひ、弾きにくい

右利きの人が右回しで弾くために
21世紀っぽくいうと、
プレーヤーへのヒューマンインターフェイスを重視してくれてるんですね、きっと。

楽譜が逆なコトくらいはがんばっちゃおう!
[PR]



by a-avenue | 2012-04-01 12:45 | オルガンブックを作ってみよう | Trackback | Comments(0)

複写 3.穴あけ機と4.穴あけ

3.穴の上下のピッチ間隔を穴あけ機にセット
これは穴あけ機械をもっていないと説明しがたいのですが

これが穴あけ機械です
本体部分は輸入だけど
そのままでは動かせなかったので
だいぶその後いろいろ手を加えたとのこと。

d0179447_1101452.jpg


ピッチ間隔はY字型のものたちと本体の間に
木なのだけれど写真だと金色っぽいバー(?)がみえるでしょうか
このバーを持ち上げるとピッチの移動ができて
ということはこの下にピッチの間隔穴があいたガイドがあって
そのうちのひとつの穴に足を下ろして固定していく感じ。

あ、写真あった
バーを中が見えるまでもちあげてみると こうです、こんなん。
d0179447_1422449.jpg



機械の左手側に何本もならんでいるY字型のものは
穴を開けるための刃で
これは日本で
ミシンのパーツを作る小さい工場に頼んで
作ってもらったそう。

刃が二列に並んでいるのは片方がキー用の4mm厚
片方がキーレス用の3ミリ厚
それぞれあける音符の長さによってさらに幅が幾種類もあり

このスケールは、さっき楽譜にうつしとった音符が
どれだけの幅かを見るスケールで
Y字の歯のそれぞれの幅と同じ。
d0179447_1131723.jpg

d0179447_1134861.jpg


スケールじゃなくて
直接刃先と大きさを比べてみるとこんな感じ。
d0179447_122992.jpg


穴の最小径はパーレーさんの場合は2.5ミリ
それが最短の音符です。

そして使っているうちに刃先は斜めがいいと気付き
自分で削ったそうです
d0179447_1112432.jpg



4.穴あけ機で穴あけ

あとはあけるべし


10ミリの幅は必ず10ミリの刃であけなければならないということはなくて
5ミリを二回降ろしてもいい。

なので考え方としては
同じ大きさの穴を一度にあけるよりも
同じ音の穴を一度に一列開け切るほうが
オペレーションは楽でした。

足でがっちゃんっと踏むと
刃が降りてきて穴があきます
d0179447_1191289.jpg

[PR]



by a-avenue | 2012-04-01 12:30 | オルガンブックを作ってみよう | Trackback | Comments(0)

複写 1.複写と2.調整

1.穴の横幅を複写

まずすでにあるブックと
複写したい先のブックをガチャック(ガチャ玉)などで固定します。

この場合は便宜上二枚の紙の上下幅が違っていますが
通常は同じはばの紙でやります。

それからペンなどで穴の横幅をしるしをつけていきます。
この際、幅がわかることだけが目的なので
綺麗に完全直線でなければならないとか
上下中央でなければならないということはないです。

なぜならあとで穴あけ機械にかけたときに
機械の方に上下位置を正しくセッティングし
正しい位置にしか開かないようになるから。

こんなふう
(というか、これいっしょに写っているの
モーターの形状の一覧図ですね
ここでの話とは違いますがこれも貴重!!)
d0179447_0412285.jpg


上においていたマスターをはずすとコピーはこうです
d0179447_0415463.jpg



2.複写した横幅を理論的に調整

横幅のコピーを作ったら
ピッチがどの間隔かをコピーのラインから読み取って
ピッチごとに縦線をひきます。
d0179447_0422330.jpg


手で引いたものなので
実はちょっとずれているかもというのは
この縦線で区切られたものを見ていると判別がつきます

これはピッチぎりぎりまで伸びるはずの音なんじゃないかなーとか
そういうことを目視で確認しながら調整します。
d0179447_0425136.jpg





余談ですが
下の写真の一番右下の部分はAFキャンセルスイッチで
音の選択 violin(バイオリン)とbourdon(ブルドン)
・・・ってメモに書いてあるけど
AFってなんだっけ・・・

オートフォーカスっていいたくなるのがふぉとぐらふぁ


d0179447_0432820.jpg

[PR]



by a-avenue | 2012-04-01 11:20 | オルガンブックを作ってみよう | Trackback | Comments(0)

オルガンブックの複写で学ぶ

ならうよりなれよ
というか
習うより倣うというか

まずはすでにあるブックの複写をしてみましょう

手順は

1.穴の横幅を複写

2.複写した横幅を理論的に調整

3.穴の上下のピッチ間隔を穴あけ機にセット

4.穴あけ機で穴あけ

です。


今回は勉強用でただ楽曲の一部を開けただけですが
複写の際の音楽著作権について気になったので
オルゴールとかオルガンのソフトの複写について
どう考えるべきかをその後
関西のオルゴール好きなSさんにきいてみたところ
「古いものなので原曲の著作権はたいてい切れている。
なのであとは編曲著作権として
編曲者が生きているかどうかの問題になると思う」
とのことでした。
ひとつの意見として。
[PR]



by a-avenue | 2012-04-01 11:18 | オルガンブックを作ってみよう | Trackback | Comments(0)

ブックの穴 キー式とキーレス

キー式というのは見た目には
ブックの読み取り部分に爪が複数本出ているようなタイプのもの。
キーレスは穴があいているだけ。

日本の人たちはだいたいキー式 キーレスと呼ぶが
シャリエルにいわせると メカニカとプニュマティカ
P.BOUWさんに確認したところその呼び名でも間違いではなく

読み取り部分だけを指して狭義で
メカニカル(機械式)かニューマティック(空気式)と称する場合は
それそれがキー と キーレスにあたる。

つまりキーは、読み取りのみが機械式でその他の場所は空気式
キーレスは読み取りも含めすべてが空気式といえる。


ブックの作り方としては
キーレスの場合は素直に楽譜どおりにあける

キー式の場合は
前のキーがさがる為の時間と次のキーがあがるための時間を
ブック上ですこし重なるような形で穴をあけないと
連続した音にならない。

こんな感じ(ペンのある位置)
d0179447_063879.jpg


なので同じ曲でもキーとキーレスではつくりが違い
同じ楽譜にはならず
キーの方が2-3mm長いはず


もうひとつの注意点として
キーレスでは
1ミリくらいのブリッジは反応しないので
ブリッジを作った方が強度が保てる

(ブリッジとは長音に対して途中で1ミリ程度
穴をあけない時間をとること)

キーはブリッジがあったら音が切れてしまう


こう書くとキーレスの方がいいことが多そうだけれど
キー式のメリットは音の立ち上がりの小気味良さ
調整しやすくてレスポンスがいい

でもデメリットとしてキー式では逆回転などをしてしまうと
あっさり事故が起きてこわれてしまう場合もあるので

オランダのフェーニンゲンさんも
最初の頃は日本にキー式のオルガンを持ってきていたが
壊れるのをおそれてかだんだんキーレスのものしかもってこなくなってしまったのだそう

ブック自身を見ても
キー用かキーレス用かはわかります
キーレスはよみとり穴の上を通るだけなので
ブック穴に補強がないです。

キーの方はブックの穴をキーがはじくのに近い形になるので
補強材がぬってあり見た目に穴の周りの色がちがうはず
(たぶんシュラック)

穴幅も違って
キーは4mm キーレスは3mm
のように
キーの方がキーが引っかかる分ひろい
[PR]



by a-avenue | 2012-04-01 11:16 | オルガンブックを作ってみよう | Trackback | Comments(0)

手回しオルガンの木の音色 まちからここから www.temawashi.org
by a-avenue
プロフィールを見る
画像一覧

フォロー中のブログ

最新のコメント

ひとことでいうのは難しい..
by a-avenue at 18:48
初めまして、楽しくプログ..
by 楽器好きです at 01:23
今日、NHKの「世界ふれ..
by テレビ好き at 22:28
サミット http:/..
by a-avenue at 20:20
jr北海道 記事 ht..
by a-avenue at 20:00
函館イベント情報局 10..
by a-avenue at 19:41
なるほどね。 自分の足..
by ひろむ at 12:53
(横浜西口から10分くら..
by a-avenue at 23:54
はこだて観光大師、紀あさ..
by 宮 at 10:23
こんばんは、さっそくコメ..
by a-avenue at 21:54

メモ帳

最新のトラックバック

ライフログ

検索

ブログパーツ

最新の記事

ファン

ブログジャンル

画像一覧