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シュナイダーとおはなし

シュナイダーは英語をはなさない
工房にいた英語を話すオルガン弾きによる話

「シュナイダーはまだオルガンを三台しか作ってない。
一台目は父にプレゼントした、20音のドイツ式のキーレス
二台目はこれ。僕(腰をこわしてしまったが彼も元オルガンビルダー)と相談して作った。
ピェールの配列に一番上と一番下の余白にもう一列ずつ穴を使って
上を小さいシンバルの制御に、下を低音のストップ制御(違うかも)用にした。
アイディアはもともと僕だけど彼はクラフトマンとして本当にすばらしいんだ。
三台目は君が町でみた黄色だよ」

だからオルガンビルダーとしてはこの町で最も新興だと思う
(この町には現存でも四組もビルダーがいてすごい)
まだyoungだからといわれていたが見た目どうだろう
西洋人はわかんないけど、20代には見えないが・・・
オルガン始めて10年とかあとはオルゴールやオルガンの修理もするとか
なんだけど
とにかくシュナイダーおもしろい

スタート地点がオルガン作りじゃなくてものづくりにある印象。

まずオルガンのつくりについては
ピエールに2列足しがすばらしいし、

父の20音も巻き戻しダイヤルと早送りダイヤルがストップでチェンジして同じダイヤルをつかってたり
三台目は前方に開閉が手元で出来る複数枚の扉があり
それを閉めると音が小さくなる、開けると笛が見えるようになり音も大きくなる
こんな音量調整ってできるんだー
いろいろ発想が自由

そのほかにも
工房の入り口は作られた蜂がぶんぶん飛んでる作られた花がお出迎え(多分ソーラー)
こどもたちに教えるのに作ったという釘の輪の中をビー球が通る楽器に鉛筆でACHIMと署名
古い鳥の鳴き声を調教するためのオルガンを再生しようとしているもの
電気専門の友人と作った電気の時計
おいでおいでってAchimが見せてくれたのは
謎の水が飛び上がるボウル(ボウルの手すりを触る振動を拡大して水に伝えているか?)
これはやらせてくれて、ちょっとコツつかむと自分でもできた。


この人、とってもたのしく物作りと遊んでる人なんだな

三週間前に広い場所を求めて町の中心からここに移動したという
ひとりにしてはずいぶん広く見える二階建ての工房

いるだけでいろいろたのしくて
ことばも通じないのにずっといた
(シュナイダーが電気は強くないので電気的なアイディアを形にするという電気系のパートナー友人と
さっきのオルガン弾きが英語のふたりになんとなくフォローしてもらいつつ)

しばらくいてから自己紹介
「ピェールのブックわたしだいすきなんだー」
って書いた記事をみせて話すと
「日曜にピェールくるよ」とシュナイダー
「朝チケットとりにいったけどsold outだったのー>_<」
「ん、待って、うちにあるよ」
え・・・?

思わぬところから今ほしかったものが出てきた
お金払おうとしたらプレゼントって。

この間なんとなく通訳なしで直接会話できてる

わ、
恋に落ちてもいいですか? ^^

うっかりオルガン頼んだ場合の値段もきいてみる
20音4000ユーロまでで
27音は7000ユーロからで

運ぶことを考えなければ
いつか彼に作ってもらうのもありだ・・・
そしたらオーダーオルガンでピェール弾けるのかぁ・・・

もうすこし恋におちたら
もうすこしドイツ語勉強したら
もうすこしリッチになったら

ああ、現実!



by a-avenue | 2011-05-31 11:23 | オルガンの町 Waldkirch

手回しオルガンの木の音色 まちからここから www.temawashi.org
by a-avenue

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