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町と音と

はじまりに戻るのだけど
davidの運転でめざしたミュージアムは
近付くにつれ
窓を閉じた車の中に
音が遊びに来る

こっちこっちって
誘われる様に角を曲がると
もっと音が見えてきて
最後に車を降りて歩くと
ミュージアムの外にある一台の
オルガンの姿にやっとゆきあたる

それは背丈を越えてしまうほどおおくて
両の手を伸ばしてもかかえられないほど大きくて
こういうオルガンの音を
はじめていいなと思った

日本でも同じクラスの物を
何度かきいたことがあるけれど
たいてい室内かほぼ室内だったりして
実はちょっとうるさくきこえるときもある

ここでは
町が音をすうんだ
石畳が、空気が、風や、もしかしたらやさしいきもちが

だからはじめてうるさくなくて
あ、たのしい!すごく、たのしい
っておもった

はじまりはきっと場所のための音で
こんなところで作られた。
それをここで聴く

いつしか離れて生きてしまったそれを


いま立つこの東京のための音は
どんな音なんだろう



by a-avenue | 2011-06-04 01:32 | オルガンの町 Waldkirch

手回しオルガンの木の音色 まちからここから www.temawashi.org
by a-avenue

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