帰る処

もうすこしだけ旅のはなし
宿の話をしようかな

この間ドイツでずっと泊まっていた小さな町の宿なんだけど

地図だと最寄りの小さな駅から二キロちょっとに見えたので
歩ける歩けるって思ってたんだけど
初日に駅から荷物抱えて盛大に迷ったので
以来おとなしくバスをつかうようになる。
電車もバスもそんなに本数がなくて
20分から30分に一本のタイミングでしか着かない。

つまり田舎、要は田舎、そして不便、
このバス停をみてください。
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青い屋根、

すてきでしょ?
なぁんにもない

ホテルのそばには
細い道が一本あって
すこし大きな木が一本あって
そのくらいしか

夜九時でもまだ夕日、明るくって
木の向こうに西がある
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葉も何もかも
日に透けてきれいだ
辺りを満たすオレンジ色が目を閉じるといっそうひろがっていくように
瞼を通り抜けてくる。

夜10時くらいでもまだ明るさが残るかな、

一日歩いて駅についてバスに乗って
バスを降りて、西を向いて
溶け込んで、帰ってきた、と思う。

ここが家じゃないんだけど
きっと誰が立ってもこの光の空気になら帰ってきたっておもう

便利の中にはないこの幸福を
夜ごと朝ごと



この幸せの代償に
駅から遠すぎてチェックアウト後荷物預けられず
コインロッカーに荷物いれるためだけに早起きして
フライブルグを往復したりいろいろだったけど

ほかにあんまりお客さんのいない日は
オーナーの老夫婦が起きる時間がきめたいらしく朝ごはんの時間をピンポイント(幅がない)で指定されちゃったりしてちょっと困ったけど
英語もあんまり通じなかったけど

英語通じない割にがんばってドイツ語で挨拶してみてもいつもやさしく英語で挨拶されたけど

たぶんもし今度ここに来たら
もっと便利な宿に泊まってしまうと思うけど
ちいさなささやきがからだの奥底からきこえてる

ねえまたここにこようよ
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by a-avenue | 2011-06-28 02:30 | オルガンの町 Waldkirch

手回しオルガンの木の音色 まちからここから www.temawashi.org
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