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渡邊世紀の 岡本芳一 VEIN と 人形のいる風景 に寄せて

人形にいのちをあたえる
その先にいったひと

 ふつう人形はいつもコトリと死ぬ

人形に命を与えることのできる人形遣いは多い。
私たちはそれを人形として見始めて
そこに現れた命にドキドキする

それは昨年の仙川の人形演劇祭のテーマが
inochiであったほどに
多くの人形演劇のめざすところなのだとおもう、きっと。

 それから人形はいつもコトリと死ぬ
 人形として。人形にもどる

VEINで岡本さんは
人形に命を与えるそのさきにあるいていった。
命あるものとしての死を

人形としての命の終わりとはせかいがちがった
もしかすると 人形としてはおわりのない

ここにあるものはなんですか

このときここにあるものは

どこまでいくつもりだったんだろうあなたは

VEINは岡本さんの演ずるところをみたことがあった。
だけど映画館の暗闇と光の中でからだの力が消えるように抜けた。


映画の中で渡邊さんは
だれもがきくような
使命として人にむかうひとが誰でもきくような質問をひとつする

「あなたにとって人形とはなんですか?」

"人の形に似せた器をつくる"
岡本さんのアトリエどんどろにいつもあった壁の文字がよぎるようなこの問いに
岡本さんは
「家族かな・・・」
とこたえ
「・・・一番長くいっしょにいた」
とつづけた


家族と呼びたい人は大切な人は幾人か居たのだろう
人はそれぞれに過ぎていき
ここで一番長くいっしょにいた

おわりまでも いままでも さきまでも 

そのさきまでも



by a-avenue | 2011-06-24 02:53 | 人形演劇について

手回しオルガンの木の音色 まちからここから www.temawashi.org
by a-avenue

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