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オルゴールの小さな博物館

護国寺
オルゴールの小さな博物館は
日本でのオルゴール博物館の
歴史のはじまりで
そうは言っても、まだたった30年前

ホームページの挨拶を引用させていただくと
http://www.musemuse.jp/Musemuse_home.htm
---
心に触れる本物の音に出会ったことはありますか・・?

初めてアンティーク・オルゴールの演奏をきいた時の心を震わす感動を、
ひとりでも多くの方に伝えたいと願って出来た、日本で最初のオルゴールの博物館です。
個人収集家が自宅を開放して1983年に『小さな博物館』を開館しました。
現在では収蔵庫や工房を備えた7階建てのちょっと大きな博物館となりました。

約200年前に誕生し、音楽を聴く道具として発展し、衰退していった
約100年の歴史を持つオルゴール。

そんなオルゴール達の様々な魅力をご紹介します。

「あのときの感動は知れば知るほど深くなる。」
そんな経験を皆様にお伝えします。
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そして、このホームページには、そっと、
来年の五月に閉館することを決めたと、書いてあって、


普段は長野にいらっしゃることも多いという館長の名村さんとオルゴール館でお会いし、
そのお話を澤田さんといっしょにきかせていただきました。

ある日、
名村さんの娘さんに
「お父さん、残されたもののことを考えてみて」と言われて、と。
(自分は父ほどオルゴールへの想いが強くないが)、父がこんなに大切にしてきたオルゴールを、どうすることもできないと

名村さんは、(きてくれた人が)本当にオルゴールが好きになる、
というコンセプトで、
だからいつもよい状態で音を聴いてほしいと
オルゴールの状態は日本のオルゴール博物館の中でも屈指。

手回しオルガンも何台か所蔵するが、
「僕はやっぱり鉄が鳴ることにこだわっている」というだけあり、
オルゴールの所蔵は歴史的にも種類の上でも数としてもものすごい。

だけど
「考えてもみてくださいよ、
こんなもの残されて、残されたものがうれしいわけないじゃないですか」
そのことばの音はとても紳士的で

「30年やってきて
役目は果たしたと思います」

オルゴール館をやってきた中での思いは
 『(こんな高いものをみんなは)買わなくてもいいですよ
 いつでもここにあるから
 このオルゴールはすべてあなたのものですよ』
という想いだったという


「もしも僕と同じだけこのオルゴールを大切にしてくれる人がいるなら
全部ゆずったっていいと思っている」

それなら自分が、と簡単には言えない。

日本の博物館の制度は好きではなく
【オルゴールの小さな博物館】と名乗るが
博物館法上の登録博物館ではない。
(ということは相続にも相続税がかかるということになる)

温泉地でやれば入館者は増えるが
希望する客層にならないからと都内を選んだ

東京都七階建ての建物
これだけのオルゴール
最適の空調
来客を迎える人

入館収入だけでは、持ち出しがどれだけなんだろう
ランニングコストの想像

オルゴールを好きな人をなんにんか思い浮かべたけれど
【僕と同じだけこのオルゴールを大切にしてくれる人】思い当たらなかった

大切にしたい人ならいくらでもいるのだろうけれど
方針を守ってくれる後継者
いるのならばとうにご自身で頼んでいるだろう


「人間は死ぬっていうことを
ぼく、娘にいわれるまで
忘れてた」

そういう名村さんは
いろんな話をしながら
日本の手回しオルガンの原型の紙腔琴(しこうきん)や
そのさらに原型のフランスのケビーユを聴かせてくれたりして

「わかっていただけましたか?」



by a-avenue | 2012-08-25 14:00 | 手回しオルガンのある場所

手回しオルガンの木の音色 まちからここから www.temawashi.org
by a-avenue

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