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長音調律 高音の部

午前は曇っていたけど
午後はぼちぼち晴れてきた
長音調律 高音の部_d0179447_125448.jpg


函館山側から見る景色が晴れてても
函館山側はけっこうもやってしてるんだけど
「おかげですずしくていいです」

じゃあいいや!

今日は
いよいよ笛の調整

低音はオルガンの箱に収めるために曲げるので
まずは曲げずにすむ高音から

調整できたものからニスが塗られてここにおかれている
長音調律 高音の部_d0179447_14863.jpg


よく見ると塗られているのは
笛の前面と、笛のキャップの音口の部分だけで
笛側面や、笛キャップのその他の部分はまだ。

これは後でもう少し側面などを削って笛を細くするらしいのだけれど
音口の部分だけは今キャップを閉じる前に塗っておかないと
閉じてから塗ってハケの毛が中にはいっちゃったりすると詰まっちゃうから

つくづく正しい手順というのが
慣れてるんだなーというのと色々大変なんだなー
っていうことばかりです。

笛の長音調律長さ決めの風景
ある程度まで作ってあった笛を空気出口を整えて削ったり滑らかにやすったり
長音調律 高音の部_d0179447_143328.jpg

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キャップ作りの仕上げ
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長音調律 高音の部_d0179447_161026.jpg


この紙を切り取る部分は「ここは最初から糊が塗ってないんです」
ということであっさり取れます
でもこの切る形を少し変えるだけで音質がずいぶん変わるのにびっくり

キャップをつけて吹いては調整
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長音調律 高音の部_d0179447_16461.jpg


谷目さんの音の特徴はこのキャップにもあって
(そとから見てわかる)キャップの噴出し口の丸みは谷目さんオリジナルだそうで
これで「とぼけた感じの音」になるそう

谷目さんに説明していただいたところによると
従来からのヨーロッパの音は立ち上がりのティフをすばやく立ち上げるそうなのですが
谷目さんのは音のたちあがりのカーブは弱めでその分音を長く伸ばせるように作っているとのこと

「リコーダーの音よりPan Fluteの音を目指しているのですが
作り方でもっといっぱいいろいろな音がでると思うので
もっとたくさんオルゴールの職人さんがいたらおもしろいのになと思います」



by a-avenue | 2012-08-26 16:30 | 谷目基さん手廻しオルガン製作記

手回しオルガンの木の音色 まちからここから www.temawashi.org
by a-avenue

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