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バレルオルガンの楽譜の仕組み 入門

さて、のっけからちょっぴり難しい話をしますが

手回しオルガンの楽譜は
ブックタイプのものでは、

キーレス
キー式

と呼ばれる二種類の方法がありました。
(ありましたって書いたけどこれにつていは解説をあまりしたことがない気がします)

時代でいうとキー式の方がふるくて(と思っているけどどうか?)

ブック読み取り部にとがったキーが飛び出しているタイプのもので

ブックの穴があいていないときは、ブックに読み取り部のキーが抑えられていて
穴のあいた部分ではキーが穴から顔を出すことで信号となるもの

現代の職人さんだとフランスのODINさんとかまだこれも作っているはず(たぶん)

・・・あいまいな記憶はあいまいだといいながら進むので
学術的に参考にしたい人は他文献で裏をとってください すみません・・・


そして最新型! が、今私が使っているようなもの
ブック読み取り部には穴があいていて
ブックの穴を読み取るときに
ブックの穴とブック読み取り部の穴が続いて一つの経路になり
空気が穴を通って出てくることが信号になる形で
楽譜になっているもの。

キーを使わないから
これをキーレスといいまして

キー式、キーレスはいずれも
ブックまたはロールという紙が楽譜なので
比較的楽譜の交換が容易です。

ブックなんて ブック といわれるだけあって
本当に本のような姿形をした楽譜です。

(ちなみにフランス語でシャリエルが
ここでいうキー式とキーレスに相当するような意図で使っていた単語はメカニカとプニュマティカだと思う
直訳で機械式と空気式 プニュマティカは英語のニューマティックに相当
でも日本語ではなんかみんなキーとキーレスっていってるような気がする)

その一世代前のがこのバレルオルガン
この場合は、楽譜の部分が完全に
キー式やキーレスのとは違います。

バレルオルガンの楽譜の仕組み 入門_d0179447_1504290.jpg

このとげとげが
オルゴールのとげとげみたいな楽譜の代わり

読み取り部は
このトゲトゲに押し返されるような形をしています。

このトゲトゲを
バレルのピンとよびます。
(たぶんこれはあってるはず)

写真のオルガンではこの中に8曲入っていて
一曲終わったらほんのすこしスライドすることで次の曲を読み取ります。

厳密に説明すると

1曲目の音全部 /  2曲目の音全部 /  (中略) /  8曲目の音全部

って並んでいるのではないのです


1曲目のドの音 2曲目のドの音 (中略)  8曲目のドの音 /  1曲目のレの音 2曲目のレの音 (中略)  8曲目のレの音 ・・・・以下続く

という風に並んでいるので(音の順序はもうすこし複雑です)

がこーん って横に動いて次の曲に移動するのではなくて
ほんっの少しだけ動いて次の曲に移動できます


ここまでが大体、オルゴール博物館とかに何回か足を運ぶとわかってくるような内容です

入門おわり

どんどんつづきます




by a-avenue | 2014-06-20 15:00 | バレルオルガン治してみよう

手回しオルガンの木の音色 まちからここから www.temawashi.org
by a-avenue

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