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初めてのギリヤーク尼ヶ崎

ギリヤーク尼ヶ崎さんを新宿で初めて
見た

「なんと言っていいのかわからないけど
とにかく凄いから一度見た方がいい」
そう言って勧めてくれたのは、ベテラン大道芸人のサンキュー手塚さんだった。
(それでもギリヤークさんとサンキューさんでは親子以上に年が違う)

新宿三井ビル前、続々と増える人の中で予告の時間を待つ。

静まり返るというのとも違う
けれど有意な音のない状態で
待つ観客たち

いつもみる大道芸のはじまりとは違う音

15分ほど遅れて予約席とかかれた最前列の中央に人が座る
さらに5分ほどでギリヤーク氏があらわれる


伸ばしざらしの髪に質素な普段着
面前で赤い衣に着替えていくところから始まる

どう表したらいいか・・・
正負が撚られたような芸・・・

立ち会う観客もまた掛値なくすごい

歌舞伎の合いの手のように「ギリヤーク」と飛ぶ掛け声。
一般的な大道芸では最後に投げ銭口上を述べて初めて誰かが前に進み出てくるが
最後ではなく芸その時に、芸その最中に、口上もないのにおひねりが飛んでいる。
白い紙につつまれて
宙から 幾つも 幾度も
随時(とはいえなんらかのタイミングにより)飛ぶ。

こんな大道芸初めてみた…
たぶんこの文じゃ伝わらないけど、、、

そうか、大道芸・・・
見ているひとまで世界にしてしまうことだ
客じゃなくて
参加とかじゃなくて
呼び込むとかじゃなくて


 世襲しないのが惜しい・・・

世襲できるような類の芸ではないと感じながらも、
大道芸で初めてそう思った。

芸は一代。
そしてここまでつれてきたお客さんを
一代としたまま



これがギリヤークさんとの初めての出会いだった。






by a-avenue | 2009-10-12 15:00 | ギリヤーク尼ヶ崎

手回しオルガンの木の音色 まちからここから www.temawashi.org
by a-avenue

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